「……だ!」 だ? と同僚の妙な声に首を傾げ、ファムは車を降りる。先に事務所へ向かったクオリーが、入口で固まっていた。 事務所、といえば聞こえはいいが、要は地図屋のための飯場だった。事務員が常駐しているわけでもない。雨露をしのげればいい簡素な小…
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